現状の建物に対して、代表的な各部材の寸法を実測し、設計図との整合性を調査する。
部材の寸法計測状況
肉眼および双眼鏡により外壁等を観察し、劣化(ひび割れ、鉄筋露出、欠損等)状況を図面に記録するとともに、 代表的な箇所を写真にて記録する。
外壁の目視調査状況
タイルおよびモルタル仕上げの外壁に対して、打診棒ならびにテストハンマーを用いて打診の反響音にて 浮きや剥離の発生状況や程度を調査し、図面に記録するとともに、代表的な箇所を写真にて記録する。
ゴンドラによるタイル面の打診調査状況
現状の建物において、劣化の発生状況を目視により確認しカメラにて写真撮影を行う。
梁のひび割れ状況
建物の外壁に対して仕上げ材の浮きや躯体の剥離、ジャンカ等の有無を確認する。調査方法としては、 仕上やコンクリートが剥離している部分では、空気の層ができ、建全部に比べて熱伝導率が小さくなり 温度が上昇したり下降したりするときに温度差が生じることから、赤外線装置(Neo ThermoTVS700) を使用し熱画像の温度差により劣化を確認する。
赤外線カメラ
赤外線カメラによる熱画像(タイル面)
可視像における浮き推定箇所(タイル面)
赤外線カメラによる熱画像(吹付け面)
可視像における浮き推定箇所(吹付け面)
現状のひび割れに対して、超音波測定装置を用いてTc-To法等によりひび割れの深さの測定を行う。
超音波測定装置による測定状況
タイル仕上げおよびモルタル仕上げ部に対して、建研式接着力試験機器を用いて、 仕上げ材の付着力強度の測定を行う。
建研式接着力試験機による測定状況